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さあ、不思議の国へ!「ナルニア国物語ライオンと魔女」C.S.ルイス [ナルニア国物語]


「ナルニア国物語 ライオンと魔女」 C.S.ルイス作 瀬田貞二訳
カラー版2005年5月初版(1966年日本語版初版) 岩波書店

正義とは、自由とはなんだろう?
そんなことをこの作品を読んでふと思った。

実は、この本は学生時代に一度、数年前に一度、なぜか挫折して途中で放り出した過去があった。
ところが、今回はわずか数時間で読みきった。(まさかカラー版だったから??)
読み終わった後、非常に気分がスッキリした。

スッキリした理由は、おそらく、そこに将来自分たちもこうありたい、という希望を見たからだと思う。
平和とは、仲間とは、こうありたい・・・という理想。

ご存知の皆さんも多いと思うが、この作品の主人公は4人の兄弟姉妹が、第2次世界大戦中に
ロンドンから田舎に疎開し、その家の洋服タンスの中に不思議の国に続く道をみつけたところから
始まる。
子供達の中にも、子供らしい裏切りがあり、それを謝罪する勇気と許す思いやりがある。
さらに、子供達はナルニア国の皆と力を合わせ、ナルニアを作ったライオンと共に
魔女と勇敢に戦う物語である。

この作品は、ただ悪と正義の戦い、というだけではない、何か本当の賢さ、本当の強さとは
何なのかを子供に、そして私たち大人にも投げかけている。

ナルニア国物語は全7巻で、物語の年代を前後させながら、読み進むと大きな一つの大作へと
形をなしていく。これからの6作が楽しみだ。

ちなみに、翻訳者はおなじみ「指輪物語」の訳者でもある。
「指輪物語」も私は学生時代以来何度か挫折したが、映画化の前にどうしても読みたくて、
時間に追いかけられるように読み倒した。
その時、やはり映画を見る前に読んでおいてよかったと心から思った。

今回も映画化され、どこまで話が進むのかはわからないが(噂では3作目までといわれている
らしい)、映画を見る前にやや余裕を持って読み進み、自分なりに消化してから映画を見ることが
できるといいなと思っているし、多分できるような気がする。
さて、7巻目までこの調子でいけるだろうか?

<Amazon.co.jp へのリンク>
※読みたいけれど図書館で借りたり本屋で探す時間の無い方はご利用ください。

ライオンと魔女

ライオンと魔女

  • 作者: C.S.ルイス
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/05/27
  • メディア: 単行本


カラー版 ナルニア国物語 全7巻セット

カラー版 ナルニア国物語 全7巻セット

  • 作者: C.S.ルイス
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/11/11
  • メディア: 単行本


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コメント 2

こんにちわ。
私が「ライオンと魔女」を読んだとき、コメント頂いていたのに
過去記事を参照していなくってすみませんでした。

過去に一度挫折されていて、また読み直そうと思うのは
スゴイと思いますね。
(私は挫折した本はなかなかもう一度チャレンジ出来ないので)
子供らしい裏切りとそれを受け入れる兄弟の気持ち。
そういった点も、本当、子供が読んでも大人が読んでも
読み手のレベルで色んな事が考えられる内容だと思いました。
by (2006-02-25 08:44) 

ニライカナイ店主

norizo!さんへ>
ナイス&ご来店ありがとうございます。コメントの件、気になさらずに。
何かきっかけがないと、なかなか長丁場になる作品は取り組みづらいですね。
これも、指輪物語も、学生時代の先輩が「これだけは読んでおけ」と言っていた
2作品でした。でも、人に勧められて読むうちはまだだめなんですね。自分で
読みたい、という気持ちがないと。それがいずれも映画だった、というのは
自分が映画好きだから、ということもあるんですが。
いずれにしても、公開が楽しみ。今日から先行もあるみたいですね。
by ニライカナイ店主 (2006-02-25 10:22) 

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