厚さ5センチの超大作 「エラゴン」 [物語や絵本の世界を楽しみたいときに]
「エラゴン 遺志を継ぐ者 ドラゴンライダー1」 クリストファー・パオリーニ著
大嶌双恵訳 ソニー・マガジンズ 2004年
まず、この本を見たときにその厚さにおどろく。
約5センチ。これを15歳から17歳までの間にある少年が書ききったとは。
物語は、確かに『指輪物語』や『ゲド戦記』、『ナルニア物語』の影響、そして一部は
RPGの影響を受けているかもしれない。
しかし、それらをよく斟酌し、破綻のない筋、あきさせない展開、
しかも、読み終わると読者に「これから何かが始まる」と思わせる。
作中の主人公、エラゴンはちょうど著者と同年代である。
それだけに、心の成長が重ねられるように伸びていくのがまた面白い。
ドラゴンであるサフィラとライダーである主人公の絆も深い。
こうした絆があることを今の若者には知ってほしいと思う。
また、有り余る力を持っていても、使い方を間違えると自分にも周りにも
大変なダメージになることや、自分をコントロール・・・つまり、律するということを
エラゴンは学んでいく。
ハリポタよりももしかするとその点ではこちらの方がリアルなのかもしれない。
次作が楽しみである。
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※読みたいけれど図書館で借りたり本屋で探す時間の無い方はご利用ください。
エラゴンですか、眼中に有りませんでしたが読んでみようかなという気になってきました。
ハリポタ、ナルニアはあまり合わなかったけど指輪はとてもよかったので微妙なところですね。
by トム (2007-04-07 08:12)
ホシさんへ>
ご来店&ナイスありがとうございます。映画は結局見なかったのですが
この原作を読んでみるとこれからが山場、というイメージだったので
次作が期待されるところです。ただ、とにかくその厚さに圧倒されて
手を出しづらいのですが、読み始めると結構すすみは早いです。
by ニライカナイ店主 (2007-04-15 20:45)