熟女?2人の日本史談義 「ごめんあそばせ独断日本史」杉本苑子・永井路子 [エッセイやマンガでリラックスしたいときに]
「ごめんあそばせ独断日本史」 杉本苑子・永井路子 中公文庫
1988年初版 2007年改版
歴史を身近な見方で書き続けてきた二人の大御所が、
対談の形式で古代王朝人から明治まで、
まさにそれぞれの知識と歴史観に基づき、言いたい放題(笑)である。
それが痛快だ。
特に、女性ならではの見方ともいえようが、日本史の中での女性の役割を
新たな視点から話題にしている。
平安王朝は女と怨念でうごく、乳母の時代、また、戦国時代の女性たち、
徳川家をめぐる女性など、勇ましい武勇伝のうしろで多くの女性たちのかけひき、
権力闘争があったことなど、いわれてみれば・・・と日本史を新たな切り口で
再度見直すことができる。
また、日本の歴史の流れと言うものを総ざらえして、日本という国の成り立ちや
日本人の傾向、そしてその変化を楽しみながら読み進めることができる。
日本史が苦手でも、こういう切り口なら楽しんで知識を得ることが出来、
遠慮のない対談で楽しむことも。
さらに、今後歴史ものを読む際に、きっとまた違った観点から読み進めることで
作品をより深く味わうことができるに違いない。
とにかく、大正生まれの同年齢である2人の歴史作家が互いの思いを
遠慮なくぶつけ、楽しい対談となっている。
それを読んでいるだけでも胸がすっきりするような気がするのだ。
<Amazon.co.jp へのリンク>
※読みたいけれど図書館で借りたり本屋で探す時間の無い方はご利用ください。
はっこうです。
RSSさせて頂きました。
よろしくお願い致します。
by (2007-12-09 20:22)
はっこうさんへ>
ナイス&ご来店ありがとうございます。また、RSSしていただいたとの
こと、ありがとうございます。これからものぞきにきてくださいね。
お待ちしております。
by ニライカナイ店主 (2007-12-09 21:38)
初めまして!
はっこうさんのブログから飛んできました(^^)
鎌倉に近い所に住んでいるし、歴史が好きなので
鎌倉に関する作品が特に好きでいろいろ読みましたが
永井路子さんの作品大好きなので読んでみたいと思います!
by 雪洞 (2007-12-09 21:52)
雪洞さんへ>
ナイス&初めてのご来店、ありがとうございます!
鎌倉にお住まいとはうらやましい。歴史的建造物、場所、雰囲気、
どれも読書しているだけでは感じられない実感を得られることでしょうね。
永井さんの作品も昔からずいぶん拝読しましたが、女性から見ると
歴史はこうも変わるものか・・・と新鮮な驚きがいつもありますね。
またぜひお越しください。
by ニライカナイ店主 (2007-12-09 21:57)