楽園へのどこでもドア「ニライカナイ神の住む楽園・沖縄」三好和義写真・文 [旅や沖縄について]
「ニライカナイ 神の住む楽園・沖縄」三好和義写真・文
2002年7月初版 小学館
この本を最初に目にした時、普段は写真集をあまり買わない私が即決した。
表紙と、中身の写真の「色」の濃さに圧倒されたからだ。
空、海、植物、光、夕焼け。迫ってくる色たち。
大好きな南の島に行けない時に見ていると、なんだかその場に立っているような
錯覚におちいる。
写真家・三好和義氏の原点は沖縄なのだという。
中学2年生の夏休みに、復帰したばかりの沖縄を離島まで隅々旅し、写真を撮っている。
それらのモノクロ写真も巻末に掲載されているが、すでにタダモノではない気配。
さらに、当時の沖縄の人々の笑顔が「沖縄」という土地と、若いカメラマンに対する
信頼感を思わせる。
それ以来、三好氏は今も「楽園」を求めて撮影を続けている。
沖縄ということにこだわりつつ、いつの間にかそれを忘れさせる作品たち。
やはり楽園=ニライカナイはどこにでもあり、どこでもない、普遍的な場所なのだろうか。
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※読みたいけれど図書館で借りたり本屋で探す時間の無い方はご利用ください。