群ようこ恐るべし・・「ぢぞうはみんな知っている」 [肩の力を抜いて読書したいときに]
「ぢぞうはみんな知っている」 群ようこ 新潮文庫 2006年
こんなに笑い転げたのは久しぶりだ。
一方、こんなことまで書いて大丈夫なのか・・・と著者の周辺をふと心配してしまう。
まあ、そんな風にかきっぷりの良いエッセイ集である。
そんな笑いの中にも、一本通っているテーマがある。
一言で言えば、「老い」だ。
老いる、ということについての様々な感慨が語られているものが多い。
人間のそればかりでなく、時にそれは猫であったりするのだが、
そこには人間にも通ずるところがある。
それにしても、まあよくもここまで私生活をあけっぴろげに・・・と
再び心配してしまうのだが、もう何も失うものは既になかったりして、と
考え直してみる。
とにかく、ある年齢を超えた女性ほど肝が据わった生き物はいないのかも
しれない。
まあ、まずは笑いたい方、特に女性の方は共感できる部分もあるかも?しれないので
ご一読を。
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※読みたいけれど図書館で借りたり本屋で探す時間の無い方はご利用ください。
はっこうさんへ>
ナイス&ご来店ありがとうございます。
これは久々に大笑いでした。たまには声を出すほど笑うというのも
体にいいものかもしれません。またぜひお立ち寄りくださいね。
by ニライカナイ店主 (2008-03-13 17:29)