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「本」とはどんな存在?「物語が生きる力を育てる」 脇 明子 [人生や物事について考えたいときに]

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「物語が生きる力を育てる」 脇 明子著 岩波書店 2008年

子どもの本を研究しつづけている著者である。
今回は今までになくわかりやすい文体で、昔話や定番の児童文学について
その意味、意義、子どもへの影響などを語っている。

冒頭で、著者は「本が読まれること自体が大切なのではない」と語っている。
そして、なぜ子ども達に本を読んで欲しいのか、ということを考えた末の結論を
たくさんの具体的な物語を通して語りかけてくれる。

この「本」以外にもたくさんの楽しみのある時代に、
子ども達に何故「本」が、読書が、読み聞かせが必要なのか。

読み進めていくうちに、子どもにとってだけでなく、自分にとっても
「本」とはどんな存在なのかを考えさせられるようになる。

子ども達のために、そして自分たちの読書のより深い楽しみのために、
ぜひ機会があったら手にとってほしい一冊である。

<Amazon.co.jp へのリンク>
※読みたいけれど図書館で借りたり本屋で探す時間の無い方はご利用ください。


物語が生きる力を育てる

物語が生きる力を育てる

  • 作者: 脇 明子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 単行本



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コメント 2

クレマチス

子供の頃病気をして、読書以外することがなくていっぱい本を読んでいたら、読書が好きになりました。
本以外にも楽しみがたくさんある状況では、読書は敷居が高いものなのかな。
本を読むのが苦手っていう人に、読書をすすめるのは難しいですよね。
やっぱり子供のころに好きになっておかないとだめなのかな。
by クレマチス (2008-07-20 20:50) 

ニライカナイ店主

クレマチスさんへ>
毎度のご来店&コメントありがとうございます。
クレマチスさんの本好きはそういったきっかけがあったのですね・・・
確かに子どもの頃に心に残る本と出会う体験をしていることが
大人になっても本を常に身近に置く習慣にもつながるのかも
しれませんね。
でも、大人になってからでも、身近によく本を読む人がそばにいて
図書館から借りる習慣を知ったり本が身近にあると
ふとしたきっかけで本を手にするようになることもあるようです。
あくまで自分で手に取る、ということが大切なような気がします。

子どもの時にはもちろん一人で図書館に行ったり本を買ったりは
できないわけで、本が身近にある環境が家庭なり学校なり近所なりに
あることが子どもと本を結びつける機会にはなると思いますが。

このブックカフェもそういったきっかけの一つになれば・・・と
実は思っているのですけれど・・・。
by ニライカナイ店主 (2008-07-21 20:47) 

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