SSブログ

風のようなエッセイ 「此処彼処」川上弘美 [エッセイやマンガでリラックスしたいときに]


「此処彼処」川上弘美 2005年10月初版 日本経済新聞社

出版社が示すように、1年間日本経済新聞に掲載されていたものをまとめたエッセイである。
著者の作品を読むのは初めてなのだが、独特のものの見方をする人なのかな、と思った。
そこが面白い。

このエッセイは連載らしく、季節ごとに何月 ○○ とタイトルがついてくる。
都内各所、子どもの頃家庭の事情でいたアメリカ、関東近辺、さらに、羽田とか大学など
用途が決まっている?ところとか、新婚旅行で行ったマダガスカルなどのことも書かれている。

このエッセイがおもしろいのは、そこがどういうところか、ということよりも、そこで何があって、
何を考え、感じたか、ということが著者独自の感受性で表現されているところである。

きっと、誰にもこんな場所があり、その場所なりの思い出がある。
そんなふうにも自らの重ねてきた日々と場所を振り返ってみたくなる。

人生なんでもありだな、とふと思う、気軽に読むことができる1冊である。

<Amazon.co.jp へのリンク>
※読みたいけれど図書館で借りたり本屋で探す時間の無い方はご利用ください。

此処 彼処 (ここ かしこ)

此処 彼処 (ここ かしこ)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2005/10/18
  • メディア: 単行本


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 2

はりなたる

こんばんは〜。
「うわ〜、先越された〜っっ」とニライカナイ店主さんと競争をしてるわけでもないのに、つい思ってしまった私です(^^)これも読みたいと思っていたんです。
いつも素敵な本が紹介されていて、ホントにブックカフェにきてる気分です(^^)
by はりなたる (2006-01-22 17:48) 

ニライカナイ店主

はりなたるさんへ>
ナイス&ご来店、ありがとうございます。
図書館で予約していたら思わず早く周ってきてびっくりでした。
独特な思いが語られながら、風のようにさりげなく吹きすぎていきます。
お帰りの飛行機の機内本にいかがですか?ストレスはたまりませんよ。
P.S.ノベル、いつも拝読しています。もう少しですね。実は私も別媒体を
考えていたのですが、そこまでの分量に足らず、かなり長いのですが
GBAノベルに出す準備(フォーム変更)をしています。もし間に合ったら
読んでくださいね。お互いあと少し、トライしていきましょう。
by ニライカナイ店主 (2006-01-22 18:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。